アートグループCAN缶の活動ブログ。
CAN缶のメンバーたちが交代で
告知や日常の雑記を綴っていきます
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『緑子 / MIDORI-KO』
2010年 日本 HD 4:3
55分 カラー
監督,脚本,絵コンテ,キャラクターデザイン,美術,作画,原画,動画,背景,色彩設計,撮影/黒坂圭太
声/涼木さやか、ほか
音楽/坂本弘道 ほか
動画枚数30,000枚! 1人で描いて制作期間13年!! 息もつかせぬ展開力と確かな画力でその世界観に引き込ませる、鉛筆によるドローイングアニメーション映画!!!
【あらすじ】
5人の科学者たちがヒトとヘチマを高配させて創った謎の生命体が突如逃げ出した。
一方で、共同アパートの2階で暮らす緑。彼女は幼い頃から偏食で肉類が食べられず、ベランダの家庭菜園で育てた野菜をリヤカーで売り歩いて生活していた。肉と野菜の両面を持つ「夢の食べ物」の開発に日夜取り組み、論文を書き続ける大学院生である。
そんな時、得体の知れない物体が窓ガラスを割って現れた。それは少しずつ成長し、顔が現れ、手足が生え、自分で歩くまでに成長する。同時に、アパートの住人がそれを見つけ、美味そうだと言って食べようとしてしまう。5人の科学者も登場し、彼女を奪おうとする。緑は必死で守り、飼育し続けるが、さらに思いもよらぬ事態が発生し、緑は本来の研究目標を見失ってゆく。




【感想】
全編を通して、生殖と饗宴が繰り広げられる怪奇なビジュアルとその雰囲気が観るものを引き込む。鉛筆、色鉛筆、写真などによる独特のタッチと色彩は、昔の東京下町といった古さがあり、どこか懐かしさを感じる。そしてすべて手描きなのが本当にスゴい。しかも、サササっと描いたようなタッチなのに、奥行きや立体感がある。登場人物は主人公の緑以外、全員バケモノ(笑)。エグイまでの食欲をさらけ出す彼らが恐ろしい。が、そんな本能むき出しのキャラクターたちに笑った。だって、面白いもんww
顔がへのへのもへじの社長。山本さんの妻マリーは、どう見ても魚……きりがない。
MIDORI-KOにいたっては、赤ちゃんのような柔らかな頬、純粋な瞳がカワユイ。たまにいたずらもするが、チワワのように見つめられて思わず感情移入してしまう!? ヘチマなのに。そんなカワユイMIDORI-KOを食べようとする住人たちと緑の戦いを本編では描いている。
食欲とか偏食はこの映画で重要なテーマでもあり、資源のムダ使いを訴えるシーンなど、さりげなく且つストレートに盛り込んでいる。ある生命がいて、それを食らい生き抜いていくという、命のドラマでもあることが分かった。人間は他の生き物を食べて生きている、それは当然といえば当然だが、見方を変れば、恐ろしい。

様々な要素が混ざり合うカオスな世界観に圧倒され、音楽とマッチした映像に鳥肌が立つほど感動する。息を飲むスピード感と画面いっぱいに押し寄せる欲望。それらの要素を見事にまとめた監督のアイデアとエンターテイメント性に拍手。
この迫力を体験したい人は、ぜひ劇場へ!!
http://www.midori-ko.com/
大阪では、シネ・ヌーヴォにてレイトショー公開中!!
20:40〜 同監督作の『みみず物語』『春子の冒険』を併映してます! 『緑子/MIDORI-KO』は最後に上映します。ん? 緑子じゃねーじゃん、なんて思わないで最後まで観てくださいw 全部面白いです。3本立てで1200円ですよ!!
2010年 日本 HD 4:3
55分 カラー
監督,脚本,絵コンテ,キャラクターデザイン,美術,作画,原画,動画,背景,色彩設計,撮影/黒坂圭太
声/涼木さやか、ほか
音楽/坂本弘道 ほか
動画枚数30,000枚! 1人で描いて制作期間13年!! 息もつかせぬ展開力と確かな画力でその世界観に引き込ませる、鉛筆によるドローイングアニメーション映画!!!
【あらすじ】
5人の科学者たちがヒトとヘチマを高配させて創った謎の生命体が突如逃げ出した。
一方で、共同アパートの2階で暮らす緑。彼女は幼い頃から偏食で肉類が食べられず、ベランダの家庭菜園で育てた野菜をリヤカーで売り歩いて生活していた。肉と野菜の両面を持つ「夢の食べ物」の開発に日夜取り組み、論文を書き続ける大学院生である。
そんな時、得体の知れない物体が窓ガラスを割って現れた。それは少しずつ成長し、顔が現れ、手足が生え、自分で歩くまでに成長する。同時に、アパートの住人がそれを見つけ、美味そうだと言って食べようとしてしまう。5人の科学者も登場し、彼女を奪おうとする。緑は必死で守り、飼育し続けるが、さらに思いもよらぬ事態が発生し、緑は本来の研究目標を見失ってゆく。
【感想】
全編を通して、生殖と饗宴が繰り広げられる怪奇なビジュアルとその雰囲気が観るものを引き込む。鉛筆、色鉛筆、写真などによる独特のタッチと色彩は、昔の東京下町といった古さがあり、どこか懐かしさを感じる。そしてすべて手描きなのが本当にスゴい。しかも、サササっと描いたようなタッチなのに、奥行きや立体感がある。登場人物は主人公の緑以外、全員バケモノ(笑)。エグイまでの食欲をさらけ出す彼らが恐ろしい。が、そんな本能むき出しのキャラクターたちに笑った。だって、面白いもんww
顔がへのへのもへじの社長。山本さんの妻マリーは、どう見ても魚……きりがない。
MIDORI-KOにいたっては、赤ちゃんのような柔らかな頬、純粋な瞳がカワユイ。たまにいたずらもするが、チワワのように見つめられて思わず感情移入してしまう!? ヘチマなのに。そんなカワユイMIDORI-KOを食べようとする住人たちと緑の戦いを本編では描いている。
食欲とか偏食はこの映画で重要なテーマでもあり、資源のムダ使いを訴えるシーンなど、さりげなく且つストレートに盛り込んでいる。ある生命がいて、それを食らい生き抜いていくという、命のドラマでもあることが分かった。人間は他の生き物を食べて生きている、それは当然といえば当然だが、見方を変れば、恐ろしい。
様々な要素が混ざり合うカオスな世界観に圧倒され、音楽とマッチした映像に鳥肌が立つほど感動する。息を飲むスピード感と画面いっぱいに押し寄せる欲望。それらの要素を見事にまとめた監督のアイデアとエンターテイメント性に拍手。
この迫力を体験したい人は、ぜひ劇場へ!!
http://www.midori-ko.com/
大阪では、シネ・ヌーヴォにてレイトショー公開中!!
20:40〜 同監督作の『みみず物語』『春子の冒険』を併映してます! 『緑子/MIDORI-KO』は最後に上映します。ん? 緑子じゃねーじゃん、なんて思わないで最後まで観てくださいw 全部面白いです。3本立てで1200円ですよ!!
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